山口県方式の結び方は、支柱のウインチ側でまず固結びを一つし、支柱の内側でケーブルを上下で交差させ、ウインチ側で固結びを一つします。もう一度同じ結び方を繰り返し、最後にウインチ側で固定します。
結び方には色々ありますが、個人的には関西方式(私は「大阪結び」と呼ぶ)が良いのではないかと密かに思っています。
良い結び方があれば教えてください。
【一口メモ】
アンダーケーブルを支柱に固定するときは、メインケーブルの上に巻き付けないようにしましょう。大変ですが、安全のためにもメインケーブルと支柱の間を通して、支柱に直接巻き付けるようにしましょう。
※アンダーケーブルをメインケーブルと支柱の間を通して結ぶ理由は?
ロープ同士がすれ合い、切れる可能性があるからです。
また、ネットの緩みの原因となります。
※サイドロープ@・Aを結ぶ場合も同様に、支柱に直接巻き付けるようにしましょう。
アンダーケーブルとアンダーロープはできるだけ床と平行になるように結びます。
※注意しなければいけないのは、アンダーケーブルとアンダーロープを『一緒に結ばない』ということです。
【一口メモ】
私の経験上、アンダーケーブルは少し下げて結び、アンダーロープを床と平行に結ぶと結びやすいし、きれいに張ることができるように思います。
左図のような
「部活動結び」は緩みの原因になるので、公式のネット設営では使用しないようにしましょう。
「部活動結び」とは
ケーブルの先端に結び目を作り、ケーブルにくるくる巻き付け2本のケーブルの間に結び目を押し込んで固定するやり方
次に反対側の支柱(ウィンチのない支柱)にアンダーケーブルを結びましょう。
結び方はウィンチ側で結んだやり方と同じです。
緩まないようにするために2〜3人でアンダーケーブルを引っ張ります。
【一口メモ】
多人数でアンダーケーブルを引っ張ると切れてしまい、ケガをする危険性があるので注意しましょう。
できるだけアンダーバンドではなく、アンダーケーブルのみを引っ張るようにしましょう。
関西方式(大阪結び)をやってみました。
こちらの方が指が痛くならないし、一人で結ぶことができます。
少し張りが弱くなるような気がします。
アンダーバンド付属のアンダーロープを支柱に固定します。結び方はアンダーケーブルと同じです。
アンダーロープを結ぶときのポイント1
床と平行になるように結びます。
アンダーロープを結ぶときのポイント2
ネットの両サイドは垂直になるようにするため、トップバンドのサイドとアンダーバンドのサイドが同じ位置になるようにします。
(引っ張りすぎない。ずらさない。)
【一口メモ】
アンダーロープの結び方は、アンダーケーブルの結び方と同じで、メインケーブルの上に巻き付けないようにしましょう。大変ですが、メインケーブルと支柱の間を通して、支柱に直接巻き付けるようにしましょう
※メインケーブルの上に巻いてしまうと、ロープ同士がすれて切れる危険性があり、緩みの原因ともなります。
サイドロープ@、サイドロープAを結びます。ネットのサイドが上から下まで、できるだけ垂直になるように結びます。
ネットの網目が10p×10pのきれいな正方形ができるようにしましょう。
サイドロープ@、サイドロープAを支柱に結ぶときも、メインケーブルの上から巻き付けないようにしましょう。
サイドロープ@、サイドロープA、アンダーロープが全て平行になるようにしましょう。
【一口メモ】
6人制のネットの場合、サイドロープ@は上から4番目の網目の下に取り付けます。さらにサイドロープAはサイドロープ@から3つ下の網目の下に取り付けます。
網目の数が上から4・3・3と覚えましょう。
ちなみに9人制は3・3・4です。
サイドロープを強く引っ張り、スルメイカを干したような形にする必要はありません。
さて、いよいよ仕上げです。サイドバンドとアンテナを取り付けましょう。
サイドバンドとアンテナについては、ルールブックに書いてあるのでそのとおりに取り付けます。
サイドバンドはネットに垂直に、サイドラインの真上に取り付けます。
アンテナはサイドバンドの外側の縁に取り付けます。
【一口メモ】
アンテナ上部のフックは、サイドバンドの外側の縁に3分の1〜4分の1ほど噛ませるところがポイントです。
(上記写真の3番目)
※サイドバンドの外側とアンテナの内側(コート側)がそろうようにしましょう。
※アンテナの中心をサイドバンドの外側に合わせると、勘違いしている人が多いようなので注意しましょう。
サイドバンドに膨らみが出るなど、状況によっては「伸びるテープ」(ビニールラインテープ)で補強します。
※テープでの補強の方法は、近いうちに写真に撮ってアップしますので待っていてください。
【一口メモ】
ラインテープには伸縮性のある「ビニールラインテープ」と伸縮性のない「ポリラインテープがあります。」
コートのラインを引く場合は「ポリラインテープ」(伸縮性なし)をよく使いますが、ネットの設営には「ビニールラインテープ」(伸縮性あり)が欠かせません。
必ず両方準備しておくことをおすすめします。
支柱カバーを取り付ければネット設営の完成です。
お疲れ様でした。
【一口メモ】
支柱を立てる際にフロアーを傷付けないためのゴムのシートを敷いたり、支柱の穴のフタの金具が飛び出したりしていたりすることがあります。ケガの防止のために、必ずマスキングテープでずれないようにしたり隠したりしましょう。
この度、恥ずかしながら「美しい?バレーボールのネットの張り方」なるものを作ってみました。
ご意見、ご希望等ございましたら「山口県バレーボール協会 競技部 杉山晃」までご連絡ください。
ここで使用したアイコンは「牛飼いとアイコンの部屋」のフリー素材を使用しています。
http://www.ushikai.com/